不動産売却後の入金はいつ？タイミングやトラブルを避ける注意点も解説

「不動産を売却したけど、いつお金が振り込まれるの？」
「不動産を売却して、早く現金化したい！」

などと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。売却後の入金タイミングは、契約内容や手続きの流れによって異なるため、事前に正しく理解しておくことが大切です。

本記事では、不動産売却後に入金される期間とタイミング、入金までの流れ、注意点などについて解説します。不動産売却後を検討している方や、入金のタイミングに不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

なお、以下では中野区でおすすめの不動産会社を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

不動産売却後に、入金される期間とタイミング

不動産売却で入金が行われるタイミングは、契約のステップごとに明確に分かれています。売却代金は通常、2回に分けて支払われるため、それぞれの段階での流れを正確に把握しておくことが大切です。以下で、入金の2つのタイミングについて詳しく解説します。

• 【1回目】契約成立後に手付金が支払われる
• 【2回目】決済日に手付金を引いた残金が支払われる

以下でそれぞれのポイントについて、詳しく解説します。

【1回目】契約成立後に手付金が支払われる

不動産売買契約が締結されると、買主から売主に対して手付金が支払われます。これは売買代金の一部として扱われ、通常は物件価格の5％〜10％程度が相場です。

この手付金は契約締結後すぐに支払われ、原則として現金または振込で対応されます。なお、手付金の受領は売買成立の証明でもあるため、売主にとっては大きな安心材料となります。

ただし、この時点ではまだ全額が支払われたわけではないため、次の決済日までの流れも確実に把握しておく必要があります。

【2回目】決済日に手付金を引いた残金が支払われる

売買契約に基づく最終的な入金は、決済日に行われます。この日には買主から売主へ、手付金を差し引いた残金が一括で支払われます。

決済は通常、金融機関の立ち会いのもとで行われ、同時に所有権の移転登記や住宅ローンの完済手続きなども進められます。入金は即日で行われるのが一般的ですが、金融機関の処理時間や条件により、午後になるケースもあります。

このタイミングで売却代金の全額が完了するため、手付金と併せて売主にとっての収入が確定する重要な日です。

【不動産売却後】入金までの一般的な5つの流れと期間

不動産を売却した後、実際に代金が入金されるまでには、いくつかの手順を順番に踏む必要があります。これらの流れを理解しておくことで、スムーズな取引とトラブルの回避につながります。以下では、一般的な5つの流れを時系列に沿ってご紹介します。

1. 売買契約の締結・手付金の支払い
2. 決済日の設定
3. 残金の支払いと所有権移転
4. 売却代金の入金
5. 登記手続きと最終確認

各工程の内容や所要期間をしっかり押さえておきましょう。以下で詳しく解説します。

1：売買契約の締結・手付金の支払い

不動産売却における最初のステップは、売主と買主の間で売買契約を交わすことです。契約書には物件の価格や引き渡し条件、違約時の対応などが明記され、両者が署名・押印することで法的効力を持ちます。

この契約締結と同時に、買主から売主に対して手付金が支払われます。手付金の相場は物件価格の5〜10％程度で、現金や振込で支払われるのが一般的です。契約内容を丁寧に確認し、記載事項に不備がないようにすることが、後々のトラブルを防ぐポイントです。

2：決済日の設定

契約が完了した後、売主と買主は残金の支払いと物件引き渡しを行う『決済日』を設定します。通常は売買契約から1〜2ヶ月以内に決済が行われるケースが多く、住宅ローンの審査期間や引っ越し準備などを踏まえて日程を調整することが大切です。

この決済日は、売主にとって代金全額を受け取る重要な日であり、買主にとっては物件の所有権を得るタイミングでもあります。関係者全員がスケジュールを事前に共有し、必要書類や段取りを確認しておくことが円滑な決済のカギとなるでしょう。

3：残金の支払いと所有権移転

決済日当日には、買主から売主へ手付金を差し引いた残金が支払われます。支払い方法は銀行振込が一般的で、同時に司法書士が立ち会い、所有権移転登記の手続きが行われます。また、売主が住宅ローンを利用していた場合は、残債の返済と抵当権の抹消手続きもこのタイミングで実施されます。

この一連の手続きが無事完了することで、売主から買主への正式な引き渡しが成立します。スムーズな所有権移転には、登記書類や本人確認資料の事前準備が欠かせません。

4：売却代金の入金

残金の支払い手続きが完了すると、売却代金が売主の口座に入金されます。多くの場合、決済日の午前中に取引が完了し、当日中に入金されることが一般的です。

ただし、金融機関の処理時間や振込条件により、着金のタイミングが午後になることもあります。売却代金は、物件価格から手付金を除いた全額となり、ここで売主の収入が確定します。

入金内容に間違いがないか、振込明細の確認もこの段階で必ず行いましょう。

5：登記手続きと最終確認

決済と入金が済んだ後は、司法書士が法務局にて所有権移転登記を行います。この登記が完了することで、買主が正式な所有者として登録されます。売主はこのタイミングで引き渡し関連の書類や鍵を買主に渡し、取引は終了となります。

また、固定資産税の清算や管理費の精算など、最後の確認作業も忘れてはいけません。すべての手続きが完了したことを確認することで、不動産売却の流れが無事に締めくくられます。

不動産売却における支払いトラブルを避けるための注意点

不動産売却は高額な取引であるため、支払いに関するトラブルが発生すると損失も大きくなります。事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることが、安心して取引を進めるためのポイントです。以下に、代表的な注意点を紹介します。

• 手付金には手を付けない方が良い
• 売却前に資金調達状況を確認する
• 契約書に詳細な入金条件を明記する

以下で、それぞれの対策がどのようなリスク回避につながるのかを解説します。

手付金には手を付けない方が良い

不動産売却時に受け取る手付金は、売買契約が成立した証として支払われるものです。しかし、売買が最終的に成立しなかった場合には、返金義務が生じるケースがあるので注意が必要です。

たとえば、契約解除の条件を満たしたうえで買主がキャンセルを申し出た場合、売主側は手付金を返還しなければなりません。したがって、売買が完了するまでは手付金に手を付けず、確実に保管しておくことが望ましいとされています。不用意に使ってしまうと、返金できずにトラブルに発展するおそれがあるので注意してください。

売却前に資金調達状況を確認する

売却契約を結ぶ前に、買主の資金調達状況を確認しておくことは非常に重要です。特に住宅ローンを利用する買主の場合、金融機関の審査が通らなければ決済が実行されず、取引が成立しない可能性があります。

したがって、売主は買主が事前審査を通過しているか、または本審査の見込みがあるかを不動産会社を通じて確認する必要があります。資金計画に不安がある相手と契約を進めると、後々スケジュールが大幅にずれたり、キャンセルに至るケースもあるため注意が必要です。

契約書に詳細な入金条件を明記する

不動産売買契約書には、入金のタイミングや支払方法などの条件を正確に記載しておく必要があります。たとえば、『決済当日に全額を振込で支払う』や『指定口座への送金完了をもって引き渡しとする』など、具体的な文言を盛り込むことで、支払いトラブルを防ぐことができます。

契約書に曖昧な表現があると、トラブル発生時にどちらが正しいか判断しにくくなるため、法的効力のある明記が重要です。不動産会社や司法書士と相談しながら、入金条件の漏れがないよう確認を徹底しましょう。

不動産売却後の入金を遅れずに受け取るためのポイント

不動産の売却代金は、人生の中でも高額な収入のひとつです。予定どおり入金を受け取るためには、事前の準備や取引先選びが極めて重要です。ここでは、売却後の入金を確実に、かつスムーズに受け取るために確認しておきたいポイントを紹介します。

• 売買契約書の内容を事前に確認する
• 買主の資金調達状況を把握する
• 信頼できる不動産会社を選ぶ

入金遅延を防ぐために、事前にどのような対策を取っておくべきかを見ていきましょう。以下で詳しく解説します。

売買契約書の内容を事前に確認する

不動産売却において、入金時期や支払方法は売買契約書に明記されます。したがって、契約締結前にこれらの条件を細かく確認しておくことが重要です。

たとえば、『決済日に全額振込』や『引き渡し時点で支払い完了』など、明確な表現で書かれているかをチェックします。また、違約時の対応や支払先の口座情報に誤りがないかも確認することが大切です。

事前確認を怠ると、後からのトラブルに発展し、入金の遅延につながる恐れがあります。安心して取引を進めるには、契約内容の理解と確認が不可欠です。

買主の資金調達状況を把握する

買主の資金調達状況を事前に把握することは、不動産売却後の入金遅延を防ぐために非常に重要です。特に住宅ローンを利用する買主の場合、金融機関の審査が通らなければ決済が行えず、売買契約が白紙になる可能性もあります。

したがって、契約前に買主が住宅ローンの事前審査を通過しているか、もしくは本審査に進んでいるかを不動産会社を通じて確認する必要があります。資金に不安のある相手との契約は、後々スケジュールの遅れやキャンセルに繋がるリスクがあるため、慎重な対応が求められます。

信頼できる不動産会社を選ぶ

入金の遅延や取引トラブルを防ぐうえで、不動産会社の選定は極めて重要です。取引の進行管理や買主との調整、契約書作成など、多くの場面で仲介業者が関与するため、信頼性が求められます。選ぶ際は、過去の実績や評判、宅地建物取引士の在籍状況、迅速な対応力などを基準にするのが適切です。

また、地元での取引経験が豊富な会社は、地域特性にも精通しており、スムーズな手続きをサポートしてくれる傾向があります。信頼できる会社と取引することで、入金の確実性も高まり、安心して売却を進められるでしょう。

不動産の売却金を早く受け取りたいなら『買取』がおすすめ

不動産の売却金をできるだけ早く受け取りたい場合は、不動産会社による『買取』という方法がおすすめです。買取とは、不動産会社が物件を直接買い取る仕組みで、通常の仲介売却のように買主を探す時間が不要です。したがって、早ければ数日〜1週間程度で契約から入金まで完了するケースもあります。

価格は相場よりやや低くなる傾向がありますが、確実かつ迅速に現金化できるのが大きなメリットです。住宅ローンの返済期限が迫っている場合や、相続・離婚などで早期売却が必要なケースにも適しています。

また、室内のリフォームやハウスクリーニングといった事前準備が不要な点も、買取を選ぶ理由のひとつです。手間をかけず、確実に売却したい方にとって非常に有効な手段といえるでしょう。

不動産売却における信頼できる不動産会社の選び方

不動産売却を成功させるためには、どの会社と取引するかが結果を大きく左右します。信頼できる不動産会社を選べば、査定価格の妥当性や販売活動の質、契約手続きの正確性など、多くの面で安心して任せることができます。

ここでは、失敗しない不動産会社選びのポイントを3つ紹介します。

• 実績と経験を重視する
• 最新のマーケティング手法を活用している
• 地域に強い不動産会社を選ぶ

それぞれの視点から見る、選定の基準を詳しく確認しておきましょう。

実績と経験を重視する

不動産会社を選ぶ際にまず注目すべきは、その会社の取引実績と担当者の経験値です。多くの売却を手がけてきた会社は、売主の要望に合わせた対応が可能で、想定外の事態にも柔軟に対処できます。

また、売却価格の相場感や販売期間の見込みも、経験豊富な担当者であれば正確に提示できるため、売却計画が立てやすくなります。ウェブサイトや口コミで過去の事例や成約件数を確認し、担当者が具体的な提案をできるかどうかも見極めのポイントです。

最新のマーケティング手法を活用している

近年の不動産売却では、従来のチラシや店舗紹介だけでなく、SNS広告やWEBポータル、360度カメラによる内覧コンテンツなど、多彩なデジタルマーケティング手法が活用されています。

最新の手法を取り入れている会社は、より多くの購入希望者に物件を届けられる可能性が高く、成約スピードや価格交渉にも良い影響を与えることが可能です。特にIT集客に力を入れている会社は、広告の反応を可視化できるため、売却活動の透明性も確保されやすくなります。

地域に強い不動産会社を選ぶ

不動産売却において、物件が所在するエリアに強い不動産会社を選ぶことは非常に重要です。地域の特性やニーズ、近隣相場を把握している会社は、的確な査定や販売戦略の提案が可能です。

また、購入希望者のネットワークを多く持っていることも強みとなり、早期売却の可能性を高めてくれます。地域密着型の会社は地元での評判も評価基準になりますので、口コミや紹介も参考にしながら選ぶのがよいでしょう。

中野区でおすすめの不動産会社3選！

不動産売却や住み替えを検討する際、信頼できる不動産会社選びは成功のカギを握ります。中野区エリアは地価の変動や人気の高まりにより、プロのサポートが不可欠な地域です。今回は、地域密着型の丁寧な対応と実績に定評のある不動産会社を厳選してご紹介します。

• 中野区不動産売却相談センター（リヴウェル株式会社）
• オークラヤ住宅 新宿支社（オークラヤ住宅株式会社）
• すみふの仲介 中野営業センター（住友不動産ステップ株式会社）

それぞれの特徴や魅力を解説していきますので、自分に合ったパートナー選びの参考にしてみてください。

中野区不動産売却相談センター（リヴウェル株式会社）

中野区不動産売却相談センターは、リヴウェル株式会社が運営する、地域密着型の不動産売却専門サービスです。新中野駅直結のオフィスに拠点を構え、地域特性を熟知したスタッフが丁寧に対応しています。

大手仲介会社出身の経験豊富な担当者が在籍しており、不動産の売却だけでなく、住み替えや相続、財産分与、近隣トラブルといった専門的な悩みにも柔軟に対応可能です。地域の法制度や税務の知識も備えているため、複雑な事情を抱える売却でも安心して相談できます。

また、査定から契約、アフターフォローまで一貫したサポートが受けられるのも魅力です。中野区で安心して売却活動を進めたい方には、確かな実績と地元密着の提案力を持つ中野区不動産売却相談センターがおすすめです。

専任担当者が一人ひとりの状況に応じたきめ細かな対応をしてくれる点も、多くの利用者から高く評価されています。

オークラヤ住宅 新宿支社（オークラヤ住宅株式会社）

オークラヤ住宅 新宿支社は、中古マンションの売買を中心に多くの実績を持つ不動産会社で、中野区を含む都心・城西エリアを幅広くカバーしています。

新宿駅すぐのアクセス抜群なオフィスを構え、営業部門はエリアごとの担当制で、地域に根ざした提案が可能です。資格を持つスタッフが多数在籍しており、宅地建物取引士やFP、賃貸不動産経営管理士など、多方面からの視点で提案を行えるのが強みです。

また、ホームステージング提案や火災保険の相談にも対応可能。中古マンションの売却をスムーズに進めたい方には、専門性と対応力を兼ね備えたオークラヤ住宅 新宿支社のがおすすめです。

すみふの仲介 中野営業センター（住友不動産ステップ株式会社）

すみふの仲介 中野営業センターは、住友不動産ステップ株式会社が展開する全国ネットワークの一拠点で、中野駅南口から徒歩1分という好立地にあります。

2024年4月にリニューアルオープンしたばかりの新しいオフィスでは、不動産売買から住み替え、相続、空き家対応など幅広い相談に対応。地域密着型でありながらも、全国199拠点のネットワークを活かした集客力と情報量が強みです。

AI査定やステップオークションなどの独自サービスも充実しており、スピード感のある売却を求める方にも対応可能です。実績のある大手で安心感を重視したい方に、ぜひおすすめしたい不動産会社です。

まとめ

本記事では、不動産売却後の入金タイミングや流れ、注意点、信頼できる不動産会社の選び方について解説しました。売却代金の入金は、契約後に支払われる手付金と、決済日に支払われる残金の2回に分かれており、それぞれの段階で必要な手続きを正しく進めることが重要です。

また、入金遅延や支払いトラブルを防ぐためには、契約書の内容確認や買主の資金状況の把握、信頼性の高い不動産会社の選定が欠かせません。加えて、スピーディーに現金化したい場合は『買取』という選択肢も有効です。

適切な準備と正確な知識を持つことで、安心かつスムーズな不動産売却を実現しましょう。