住宅を売却する際、「どの不動産会社に依頼すべきか」で迷う方は少なくありません。特に「大手の不動産会社と地元の不動産会社、どちらが良いのか?」といった悩みは、多くの売主が抱える共通の疑問です。
信頼性・スピード感・地域性など、それぞれに異なる強みがあるため、自分に合った選択が成功への第一歩となります。
本記事では、売却を検討している方に向けて『大手不動産会社ランキングTOP5』をわかりやすく解説し、大手を利用するメリット・デメリット、地元不動産会社との違いなどを解説します。不動産会社選びでお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
なお、以下では中野区でおすすめの不動産会社を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
大手不動産会社ランキングTOP5!

大手不動産会社は全国に数多くありますが、実績や信頼性を客観的に把握するには、業界全体のデータをもとに比較することが大切です。
公益財団法人不動産流通推進センターの『2024 不動産業統計集』によると、仲介取引件数や営業店舗数などで明確な差があり、各社ごとの強みも異なります。
ここでは、実績と知名度を兼ね備えた大手不動産会社TOP5を以下の表でまとめたのでご覧ください。どの会社がどのような特徴を持ち、自分に合った売却先はどこなのかを見極める参考にしてみてください。
順位 | 会社名 | 主な特徴 | 取引高(百万円) | 仲介取扱件数 | 店舗数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 三井不動産リアルティグループ | 総合力の高さと圧倒的な売却実績 | 1,918,415 | 39,106件 | 約291店舗 |
2 | 東急リバブル | スピード対応と都市部に強い営業網 | 1,821,310 | 29,577件 | 206店舗 |
3 | 住友不動産ステップ | 豊富な実績と全国展開の店舗網 | 1,396,127 | 34,906件 | 249店舗 |
4 | 野村不動産ソリューションズ | 都市部に特化した高価格帯物件の売買 | 1,060,313 | 9,985件 | 98店舗 |
5 | 三井住友トラスト不動産 | 信託銀行系ならではの安心感と資産運用提案力 | 566,112 | 8,128件 | 68店舗 |
参照元:公益財団法人不動産流通推進センター『2024 不動産業統計集』
大手不動産会社を利用するメリットは?

大手不動産会社には多くのメリットがあります。ここでは、大手不動産会社を利用する具体的なメリットを3つに分けて紹介します。
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
ブランド力があり安心して任せられる
大手不動産会社は、テレビCMや広告、店舗の知名度によって高いブランド力を築いています。ブランドイメージが浸透していることで、買い手側も安心感を持ちやすく、売却時の信頼性が格段に上がります。
また、大手ならではの契約フローやサポート体制も整っており、初めて売却する方でも不安なく任せることができます。トラブル対応や法的手続きも含めた総合的な支援が受けられるのも、ブランド力を背景とした強みといえるでしょう。
幅広いネットワークで買い手が見つかりやすい
大手不動産会社は全国に多数の拠点を展開しており、社内外のネットワークが非常に広いことが特徴です。物件情報は一斉に社内ネットワークに共有され、店舗間で連携を取ることで、広範囲の買い手層にアプローチできます。
たとえば、東京の支店に登録した顧客が、大阪の物件に興味を持つケースもあり得ます。このような横のつながりがあるからこそ、スピーディーな売却につながる可能性が高まるでしょう。さらに、自社保有の顧客リストにより、ニーズにマッチする買い手へすぐにアプローチできる点も強みのひとつです。
売却ノウハウや実績が豊富で提案力がある
大手不動産会社は、年間に数万件規模の売買実績を持つため、豊富なデータと経験に基づいた提案が可能です。市場の動きや類似事例を踏まえて、価格設定や売却時期、販売方法などを的確にアドバイスしてくれることが大きなメリットです。
また、売却までのスケジュール管理や内見対応、広告展開などの運営体制も整っているため、売主の負担が軽減されるというメリットもあります。成功事例に基づいた実践的なサポートで、より高く・早く売ることが期待できるでしょう。さらに、税金や相続に関するアドバイスなど、専門的なサポートを受けられるケースもあります。
大手不動産会社を利用するデメリットは?

大手不動産会社には多くのメリットがある一方で、利用する際にはいくつか注意すべきデメリットもあります。
また、大手ならではの販売方針によって、不動産の売却に影響が出ることもあります。ここでは、大手不動産会社を利用する際に知っておきたい3つのデメリットを紹介します。
それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。
担当者によって対応の差が出やすい
大手不動産会社は営業担当者の人数が多く、必ずしもすべての担当者が豊富な経験を持っているとは限りません。したがって、担当者によって提案力や対応スピード、顧客対応の質に差が出やすいという点がデメリットになります。
担当変更がスムーズにいかないケースや、相性が合わないまま契約まで進んでしまうこともあるため、早い段階で担当者の対応力を見極めることが重要です。担当者との相性が良ければスムーズな売却につながる一方、そうでない場合は不安が残る結果になることもあります。
『両手仲介』になる可能性が高い
大手不動産会社では、自社で買い手も探して仲介手数料を双方から得る『両手仲介』の取引が行われることがあります。この方法は会社側にとっては利益が大きい一方で、売主側にとっては必ずしも最善の条件で売却されるとは限らない点がデメリットになります。
たとえば、他社の買主が提示する条件よりも、自社の買主を優先することで売却価格が下がってしまう可能性があるので注意してください。公正な取引が行われているかを確認するには、囲い込みのリスクについて理解しておくことが大切です。
売却活動が画一的で柔軟性に欠ける場合がある
大手不動産会社ではマニュアル化された売却活動が基本となっていることが多く、個々の物件や売主の希望に対して柔軟な対応がしづらいというデメリットがあります。たとえば、広告手段や価格調整のタイミングなどが本部の指示に基づいて行われるケースもあり、売主の希望と異なる形で進む可能性があります。
また、スピーディーに売却したい場合や、個別の事情に応じたきめ細かな提案を求める売主にとっては、融通がきかないと感じることがあるでしょう。柔軟性を求める方には、地元密着型の不動産会社の方が適している場合もあるので、事前にどちらが自身に合っているか確認しておくことが重要です。
そもそも不動産売却で悩む人が多い理由は?

不動産売却で悩む人が多い理由は、人生の中でも頻度が少ない大きな取引であり、「何から始めればよいか分からない」「損をしたくない」という心理的不安が大きいからです。
売却に関わる専門知識や手続きが複雑で、価格設定、仲介会社の選び方、税金や契約内容など、判断すべき項目が非常に多くあります。特に「どの不動産会社に依頼するか」は売却成功に直結するため、慎重になる方がほとんどです。
また、物件の築年数や立地によっては売却に時間がかかったり、希望価格より低くなる可能性もあるため、事前に正確な情報を得にくい点も悩みの要因となります。
さらに、身近に相談できる人が少なく、インターネットの情報も玉石混交で信頼性に欠けるケースも多いため、不安を抱えながら進める方が多いのです。だからこそ、信頼できる不動産会社選びや正確な情報収集が、スムーズな売却には欠かせません。
大手不動産会社と地元不動産会社は何が違う?

不動産売却や購入を検討する際、多くの方が迷うのが『大手に相談すべきか、地元の会社に頼むべきか』という点です。どちらにもそれぞれの強みと弱みがあり、自分の目的や希望に合わせて選ぶことが重要です。
ひと目で違いが分かるよう、以下に大手不動産会社と地元不動産会社の主な違いを表にまとめました。
比較項目 | 大手不動産会社 | 地元不動産会社 |
---|---|---|
ブランド力・知名度 | 高く、全国的な信頼と実績がある | 地域内では一定の信頼がある |
販売ネットワーク | 全国展開しており、広範な買い手に届く | 地域密着で、地元の買い手に強い |
担当者の質 | 経験に差があり、対応のばらつきが出やすい | 担当者が社内のベテランであるケースも多い |
提案の柔軟性 | マニュアル対応で画一的になりがち | 柔軟な提案や対応が可能 |
費用・手数料の透明性 | 明確だが高めの場合が多い | 比較的リーズナブルで交渉の余地もある |
アフターフォロー | 体制が整っているが画一的な場合も | 小回りがきき、親身な対応が期待できる |
このように、大手と地元では対応力や柔軟性、販売戦略の規模に違いがあります。たとえば『とにかく早く売却したい』『ブランドに安心感を求める』場合は大手が向いていることが多く、『地域の事情に詳しく丁寧に相談したい』場合は地元業者の方が適しているケースもあります。
どちらが良い・悪いではなく、自分に合ったパートナーを選ぶことが成功のカギです。
地元不動産会社を利用するメリット

不動産売却を進めるうえで、地元の不動産会社をパートナーに選ぶことにも多くのメリットがあります。特に、地元の特性や事情に精通しているという点は、他には代えがたい強みです。
全国展開する大手と比較すると規模は小さいものの、その分小回りが利く対応や、密なコミュニケーションを通じた安心感など、地元業者ならではの魅力があります。
ここからは、地元不動産会社を利用するメリットについて解説します。
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説していきます。
地域相場や買い手の動向に詳しい
地元不動産会社は、地域の物件価格の相場やエリアごとのニーズに非常に精通しています。近隣で実際にどのような物件が売れたのか、価格帯や成約までの期間、買い手の傾向など、データだけでは見えないリアルな情報を持っているため、より的確な売却戦略を立てやすいことが特徴です。
たとえば、同じ『区』の中でも、駅周辺と住宅街では求められる条件が異なるため、エリア特性に合わせた価格設定や販売方法の提案を受けることができます。
柔軟かつ丁寧な対応が受けられる
地元密着型の不動産会社は、一人ひとりの売主に対して親身に対応してくれることが多く、相談のしやすさや柔軟な対応力が魅力のひとつです。問い合わせへの返答が早い、現地への対応が迅速、手続きのサポートが手厚いなど、きめ細かなフォローが期待できます。
また、少人数制であることが多いため、担当者が一貫して最後まで対応してくれるケースも多く、コミュニケーションがスムーズに進むのも安心材料のひとつです。初めて売却を経験する方にも心強い存在といえるでしょう。
地元のネットワークを活かした売却ができる
地域に根差した営業を行っている地元の不動産会社は、地元の買い手・地主・不動産オーナーとのつながりを活かした売却活動が可能です。たとえば、チラシ配布や店舗掲示だけでなく、地元の法人や投資家ネットワークへのアプローチなど、ローカルな人脈を活かしたマッチングが強みです。
インターネット広告では出会えない買い手との成約チャンスが広がることもあり、特に地域限定で売却したい方や、スピード重視で売却したい方にとって大きなメリットになります。
信頼できる地元不動産会社の選び方

不動産の売却は、一生に何度も経験することではありません。そのため「どこに任せればいいのか分からない」と感じることは当然のことです。特に地元の不動産会社を利用する場合は、地域密着の強みを最大限に活かせるかがカギとなります。
ここでは、信頼できる地元不動産会社の選び方について解説します。
それぞれの項目について、以下で詳しく解説します。
地域の売却実績が豊富か確認する
地元密着型の不動産会社を選ぶ際は、その会社が実際にどれだけ地域での売却実績を持っているかを確認することが重要です。実績が豊富であればあるほど、地域の相場や買い手のニーズを把握しており、的確な価格設定や販売戦略を提案してもらえます。
公式サイトやチラシ、口コミなどで「◯区での売却〇件以上」などの記載があるかをチェックすると良いでしょう。また、実績のある会社は、物件を早く、かつ希望に近い価格で売却できる可能性が高いため、安心して任せることができます。
担当者が親身で丁寧に対応してくれるかを見極める
不動産の売却は担当者との信頼関係が成否を分けるといっても過言ではありません。打ち合わせの際に、こちらの話をよく聞き、分かりやすく説明してくれるか、質問に対して誠実に対応してくれるかを見極めましょう。
地元の会社であれば、地域性や住環境の特徴を加味したアドバイスをしてくれることもあります。最初の問い合わせや相談時の対応で、その会社の姿勢や担当者の人柄が見えることが多いので、信頼できるかどうかを慎重に判断することが大切です。
他社と比較し、対応内容や提案力に納得できるか
どんなに評判の良い不動産会社でも、1社だけで決めてしまうことはおすすめしません。複数の会社に査定を依頼し、対応の丁寧さや提案内容、説明の分かりやすさを比較検討することで、本当に信頼できる会社を見つけやすくなります。
また、価格だけでなく『どう売るか』『どんな層にアプローチするか』などの提案力にも注目しましょう。複数社を比較することで、相場感も掴めるようになり、より納得感のある売却活動が進めることができます。
中野区でおすすめの不動産会社3選

不動産を売却する際、成功のカギを握るのは『どの不動産会社に依頼するか』です。特に中野区のように競争の激しいエリアでは、地元事情に詳しく、地域に根差した営業活動を展開している不動産会社を選ぶことが重要です。
ここでは、中野区で信頼できる実績を持ち、多くの売主から支持を集める不動産会社を3社厳選してご紹介します。
それぞれの会社が持つ強みや特徴を、以下で詳しく解説します。
中野区不動産売却相談センター(リヴウェル株式会社)

中野区不動産売却相談センターは、リヴウェル株式会社が運営する不動産売却に特化した相談窓口です。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 中野区不動産売却相談センター(リヴウェル株式会社) |
住所 | 〒164-0003東京都中野区本町4-48-17 新中野駅上プラザ2階 |
設立年月日 | 令和3年2月24日 |
資本金 | 6,050万 |
電話番号 | 03-6382-4223 |
HP | https://livewell-partners.com/ |
所在地は中野区本町、新中野駅からもアクセスしやすい立地にあります。売却・購入・住み替えといったニーズに幅広く対応し、特に中野区エリアに精通したスタッフが地域特性を活かした販売戦略を提案しています。
一人ひとりの状況に寄り添ったきめ細やかな対応が特徴です。相続や税金トラブルなどの専門的な課題にも、必要に応じて弁護士や税理士と連携して対応できる体制を整えており、安心して任せられることも強みのひとつです。
不動産に関する悩みをワンストップで相談できる窓口を探している方におすすめです。
なお、以下の記事では中野区不動産売却相談センターの口コミ・評判を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
また、詳しい情報は公式HPでも確認できます。ぜひ、チェックしてください。
オークラヤ住宅 新宿支社(オークラヤ住宅株式会社)

オークラヤ住宅 新宿支社は、新宿駅西口エリアのランドマーク『新宿エルタワー』内に拠点を構え、東京都心部と多摩エリアを中心に不動産仲介サービスを提供しています。
項目 | 詳細 |
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会社名 | オークラヤ住宅株式会社 |
住所 | 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー12F |
設立 | 昭和57年11月15日 |
資本金 | 1億円 |
電話番号 | 0120-958-045 |
公式サイト | https://www.ohkuraya.co.jp/ |
営業第一部・第二部で構成され、それぞれが新宿区、文京区、中野区、杉並区など幅広いエリアに対応。主に中古マンションの売買を得意とし、地域密着型の営業体制で顧客のニーズに応えています。
また、スタッフには宅地建物取引士をはじめとした複数の有資格者が在籍しており、専門性の高い提案をすることも可能です。初めて不動産取引を行う方から投資用物件を検討している方まで、幅広い相談に対応できる体制が整っています。安心して任せられる都心型不動産会社です。
また、以下の記事では、オークラヤ住宅(新宿支社)について書いているので参考にしてください。
すみふの仲介 中野営業センター(住友不動産ステップ)
すみふの仲介 中野営業センターは、JR中央線『中野駅』南口から徒歩1分、ナカノサウステラ2階に位置する不動産仲介拠点です。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 住友不動産ステップ |
住所 | 〒164-0001 東京都中野区中野2-24-11 ナカノサウステラ2階 |
設立 | 1975年3月1日 |
資本金 | 29億7000万円 |
電話番号 | 0120-832-842 |
公式サイト | https://www.stepon.co.jp/ |
住友不動産ステップの直営センターとして、マンション・一戸建て・土地などの売却・購入・住み替えに幅広く対応しています。地域に密着した営業活動に加え、全国199拠点のネットワークを活用することで、より多くの購入希望者とマッチングが可能です。
営業スタッフは不動産取引のプロフェッショナルとして、お客様の希望や悩みに丁寧に寄り添い、納得感のあるサポートを提供。査定や売却相談は無料で、相続や資産整理といった複雑な案件にも対応可能です。
中野エリアで信頼できる不動産会社を探している方にとって、心強い相談先です。
また、以下の記事ではすみふの仲介(中野営業センター)について書いているので、参考にしてください。
まとめ
本記事では、大手不動産会社と地元不動産会社の違いや、それぞれを選ぶメリット・デメリット、そして信頼できる不動産会社の選び方について解説しました。
大手にはブランド力やネットワーク、提案力といった強みがあり、地元不動産会社には地域に根差した柔軟な対応と情報力が強みです。どちらが最適かは、売却のスピード、価格、サポート内容など、自分の希望条件によって異なります。
不動産会社選びは、売却成功のカギを握る重要な判断です。今回の記事を参考に、自分に合った最良の選択をしてみてください。